会席料理人のワーク「生け花」

日本美を花器に描く

料亭ゆう月のお花は

料理を手がける料理長の

通山が生けております。

 

綾部市のゆう月 料理長の生け花 ユリの和室

綾部市の和食店 ゆう月 料理長の生け花 フジバカマ 利休草

私のお花に流派はありません。

ゆう月の庭には春に桜が爛漫に咲き誇り、夏には池の水面に涼しげに睡蓮の花が開き、秋には周りの山々と共に庭の樹々が色付く、そして多くの樹々が落葉した冬には垣根の山茶花・寒椿が庭に色を加えてくれます。

そんな四季の庭を10年見てきた頃、この美しく咲いている花を自分の手でお部屋に生けることができれば、自ら生けたお花がある部屋で自分の作る料理をお客様に召上がっていただければと思いお花を始めました。

池坊・草月流・小原流・嵯峨御流など様々な流派の書籍を読み、多くの先生のInstagramのギャラリーを拝見し独学の為の教科書とさせていただきました。そのため、見る人によれば私のお花は基本を踏まえていない駄作に見えることでしょう。それを承知で今も日々お客様をお迎えするお花を生け続けています。

それは私が会席料理店の料理人だからこそ、私の料理を食べていただくお客様に向けて、料理だけでなく庭の四季、玄関に入った時に香るお香、そしてお部屋に飾られたお花、これらをトータルで楽しんでいただくための空間創りこそ最も重要だと思っているからです。

誰よりも熟知した庭園のお花を活かし、そこにお花屋さんで見つけた季節の花、面白い花を合わせてお客様を唸らせるお花を作りたいものです。

綾部市の和食店 ゆう月 料理長の生け花 睦月の画像

睦月

新年、新しい年を祝い、過ぎし1年の無事を神様に感謝するお花。

如月

雪の下に宿る新たな生命、春へと向かう空気を生ける

綾部市の和食店 ゆう月 料理長の生け花 如月 椿

綾部市のゆう月 料理長の生け花 3月 菜の花 ユキヤナギ 桜

弥生

華やかさに心踊る花の季節、一斉に樹々が芽吹く瞬間を生ける

卯月

春から初夏へ、彩の樹々は新緑へ、変わらず繰り返す生命の営みに思いを馳せる

綾部市のゆう月 料理長の生け花 4月 桜